先日風邪をこじらせていた店長ぱんだは
お家で大人しくDVD鑑賞や本を読んだりしていたのですが、
買っておいたパン特集の雑誌もじっくり読みました。
その中に、シェフと私が今のカトルフィーユを開店する前に
影響を受けたお店が2店特集されていました。
1つは今やパリの超有名店デジデさん。
「北海道に帰ってパン屋を開こう!」と決心した後、
二人でパリに極貧パン旅行したとき訪問したお店です。
東京でたくさんのパン屋さんを巡っていたのですが
当時は数える程しかなかった対面販売のお店に行ってみては
「ゆっくり選びたいけど後ろのお客さんに悪いな。」とか
「店員さんが待ってるから早く選ばなきゃ」と感じてしまい、
対面販売に苦手意識がありました。
でもパリのパン屋さんはほとんどが対面販売です。
毎日毎日パリ中のパン屋さんを巡っていたのですが、
デジデさんに入った時、接客を担当しているマダムが
「ボンジュー(いらっしゃいませ)」と素敵な笑顔で迎えてくれました。
スッキリしたショートヘアにお洒落なエプロン。
私たちがパンを選んでいる間は、常連さんらしき先客さんと
楽しそうに世間話をしながらパンを袋に入れていました。
パンもとても美味しくて、またそのお店を再訪しました。
するとマダムはフランス語がわからない私たちに
「あらまた来たの♪」的な2倍の笑顔で迎えてくれました。
その時も先客さんと楽しそうにお話していて、
なんて素敵なお店なんだろう。
私もこのマダムみたいになりたい!!!
ぱんだが対面販売に超前向きになった瞬間でした。
シェフはもともと自分が作るハードパンとデニッシュは
セルフ式のパン屋さんに向いていないと思っていたので
対面販売に前向きでした。
→ハードパンはトングでしっかりつかまないといけないし、
デニッシュは、逆にそーーっとつかまないとくずれます。
一方でシェフ尚弘は、そのお店でマダムが素敵なことに加え、
パンを作っているオーナーシェフが自ら接客に参加していて
楽しそうにパンを作り、楽しそうにパンを売っている姿に感動したそうです。
自分が作ったパンを食べてくれるお客さんを身近に感じるって
素晴らしいことだろうな、と強く印象に残ったそうです。
二人の意見が合致して、カトルフィーユが出来ました。
札幌で対面販売のパン屋になってみて、とても難しさを感じましたが
「ゆっくりご覧になってください。」とお声がけしながら
気になっているようなパンは説明し、の繰り返しで
少しずつですが、お客様に馴染んでもらえてきたと思います。
→対面販売のお店も今は増えましたね。
そしていつもぱんだの下らない話に付き合ってくれるお客様に
「ありがとうございました、また」とお見送りできることが
何より幸せです。
少しはあのマダムに近づけたかな、、なんて思いたい今日この頃。
ずいぶん長く書いてしまいました・・・。
もう一つのお店についてはまたいつかのブログで。
そちらも今や京都の超有名店です。
シェフの一言:楽しく働きたいパン職人募集中!
ぱんだの一言:うちのお店はおやつタイムがあります♪